CB250Rレンタルインプレ というよりトラウマ克服編
少し話が長くなるが、自分は比較的長い間SSに乗っていた。
しかし、環境の変化や維持費の節約、のんびりバイクを楽しみたいという理由でCB250Rに乗り換えてみた。
しかし納車して数カ月後転倒して人生で初めての骨折を経験した。
コケた原因がスピードの出しすぎとか整備不良とか路面とかなら仕方ないが、普通に走ってて緩い右カーブ曲がろうとしたらズサーと滑っただけなので、当然理由も謎。
乗り換えてすぐに不可解な転倒をしたせいで納得がいかないのと恐怖心もあったので、いっそのことまたSSに乗り換えることにしたが、それ以来小排気量のバイクに対してかなりトラウマになってしまっていた。
このトラウマを解消するには乗らないと解決できなさそうなので、ここは思い切って原因追求のために同じ車種に乗ってトラウマを克服することにした。
レンタルで使ったサービス
だいたいのレンタルサービスは半日からが基本で、ちょっとだけ乗るというニッチな需要には対応していない。
しかし、Honda GO BIKE RENTALというメーカー直営のサービスには短時間の枠が設けてあり、試乗するにはうってつけだ。
時間単価で考えると割高だが、半日もトラウマバイクに乗るのはつらいので、今回は2時間だけ借りることにした。
巷でよく言われているのが、このレンタルサービスは保証をマシマシにしないと立ちごけでかなり費用が請求されるということ。
取り回しに自身がない人や普段乗っているバイクより脚付きが悪いバイクを借りるときはフルで保証をつけておいたほうがいいだろう。
僕は軽いバイクを借りるので遠慮します(舐めプ)
実際お店の人にも「そんな保証で大丈夫か?」と何回も聞かれたが「大丈夫だ、問題ない。」と答えておいた(フラグ)
多分、よくトラブルになるんだろうなぁ・・・。
ワインディングも近そうな岡崎にある拠点でレンタルをすることにした。
予約時間ギリギリに到着したらちょうど手続きしてる人がいて、実際借りられたのはレンタル開始時間をちょっとすぎてからだった。
少しもったいなかったからレンタルバイクをする時は余裕持って行ったほうがいいかもしれない。
取り回し、街乗り
一年半ぶりにトラウマバイクに跨ったらまず軽さに改めてびっくりした。
スタンド払ってバイクを起こすときに反対側に倒しそうになるくらいだ。
普段乗ってるR1000 K1に比べたら脚付きもよく、まず立ちごけは心配ない。
しかし、低くて前にあるステップくん、一文字に近い幅広なのに低めなハンドルくん、ニーグリップしずらいタンクくん、全員嫌い(直球)
なんか何がしたいかわからないポジションで、オフ車に近づけたいならハンドルを高くしてほしいし、普通のネイキッドに近づけたかったらハンドルがもっと手前に曲がっててステップ高いほうがいいし、タンクも丸みを持たせてニーグリップしやくすして欲しかった(わがまま)
そういえば買った当時も内心文句言ってた気がする。
バイクを買うときは一回でも試乗してポジションをしっかりチェックしてから買わないといけない(戒め)(もう遅い)(R1000なんて一回跨っただけで買った)
エンジン音はヒュンヒュン音多くてもっとセローみたいにトトトトした音が多いほうが好き。
一緒に来てくれたestおじさんが先導で、岡崎付近のワインディングを案内してくれるはずだったが、案の定道中はぐれて迷ってしまう(予定調和)
それでしばらく市街地を走ることになったが、街乗りは本当に楽しい。
エンジンも低回転からトルクフルだし、クラッチも軽いし、さっき文句言ってたポジションもそこまで気にならない。
普段乗ってるのがSSだから余計にそう思うが、我慢させられるところがなく街乗りのために設計されてると言ってもいいくらい快適だ。
渋滞にハマってもそこまで苦にならない。
そしてワインディングへ
そして迷いながらワインディングに入る頃にはもうレンタル時間も半分を過ぎていた。
当初は道の駅つくで手作り村を目的地にしていたが、そこらへんのワインディングを楽しんですぐ引き返すことにした。
とりあえず気づいた点をいくつか箇条書きにする。
- ブレーキはペタルディスク、ラジアルマウントキャリパーで一見強そうなのにあまり効かない。
- エンジンは低回転はスムーズにトルクが上がっていくけど、6000回転くらいから伸び悩む感じ。
- ゆっくりしたペースなら車体の挙動が分かりやすいけど、ある程度のスピード域から突然路面からの情報がなくなる・・・?
- サスは停まっているときに前後に揺らすと柔らかいはずなのに、ギャップは結構拾ってしまう。
- どこに体重かけて曲がればいいか分からない。
なんというかどう乗ってあげたらいいのかわからないという感じ。
全体的にゆっくりとしたペースなら安心して乗れるものの、ペースを上げていくと車体からのフィードバックがなくなっていき接地感が薄れる印象だ。
SSで快適なスピードの半分でちょうどいいくらい。
これは多分体重のかけ方がいまいち分からないからだと思う。
タンクの形状が本当に苦手なんだよなぁ・・・。
「ペースを上げるとなんか不安になる。」というのは当時ずっと思ってたことで、やっぱりその印象は変わらなかった。
そしてギャップで急に挙動が乱れるから怖い。
ただし、街を元気よく走る分には良かったし、取り回しも申し分ない。
・・・と言いたいけど街乗り用としては下手したらSSより荷物積めないので実用性的にうーむ。
太い倒立フロントフォークといい、エアクリの位置をずらしてまで追求したマスの集中化といいコンセプトがいいだけに惜しい。
もちろん、某動画サイトとか見ているとこのバイクで250フルカウルをぶっちぎってるサーキット動画もあるので、テクニックがあれば乗りこなせると思う。
というより慣れなのかな?
当職にはそのテクニックも乗りこなしてやるぜ!って気概もないからうーん、もう合わなかったんだろうなぁで片付けるしかない。
まぁ、このバイクで骨折してるからもはやレビューではなくて愚痴になっちゃった。
転倒の原因とは
転倒したとき気温低かったためミューが低かったので接地感の薄れる速度域がさらに低くなっていたことと、接地感のない不安感への「慣れ」が転倒の原因だったのかな、と思う。
SSだと常識的なスピードで道路に何も落ちてなければまずバイクが限界を超える(タイヤとか足回り的に)ことはないからその安心感になれすぎてしまい、「まぁ大丈夫でしょ」という経験則が駄目だったんだと思う。
しかしこのバイク、巷ではかなり足回りが評価されている。
こんなボロクソに言ってるの多分自分くらい。
まぁ、「合わなかった」というのが一番近いと思う。
ホンダの味付けが合わないのか、このバイク自体が合わなかったのかはよく分かんないけど、多分「目線を送るだけで曲がれるよ」みたいなハンドリングが駄目なのか・・・。
他人のレビューより自分の感覚がバイク選びで大事だと思い知らされた。
まぁ街中走っただけでは分かりづらいけど、とにかく違和感がないかを真剣に見定めるのが大事なのかも。
乗ったあとR1000に乗った結果
安定感がありながら曲がりやすくて頼もしい。
なんといっても、「ここに膝で体重かけながら曲がってね」ってバイクが教えてくれる感じで乗り方が分かるし、ペース上げていっても「これ以上はいけない(戒め)」って感じで限界をバイク側から教えてくれる感じ。
街乗り辛いし倒し込み重いけど、逆にこれに慣れてるから普通のバイクに乗れなくなってしまってるのかも。