おひやバイクブログ

バイクとか雑記とか。

GSX-R125でいく、伊勢の旅

2年前にCB250Rを購入していたときに実はGSX-R125も候補に含まれていた。
残念ながらCB250Rはすぐに売ることになってしまったが、それじゃぁもう一台の方はどうだったのよ、と気になりレンタルをしてみることにした。

レンタルについて

今回はレンタル819さんを利用させていただいた。

www.rental819.com

今の時期は三重県の南くらいしか快適にお山も楽しめる場所がないので、鈴鹿店でお借りし、伊勢方面に向かうことにした。
R125は原付2種ということもあり、4時間5,300円、8時間5,700円とお得だったので、思い切って8時間をチョイス。
お店までは自分のバイクで行って、そこから借りることにした。
バイクに乗る格好のままそのまま乗り換える感じでツーリング再開できるので、かなり楽だ。

第一印象

f:id:ohiyanomizu:20220206120218j:plain

とにかく見た目もコンパクトで、250ccフルカウルと比べても一回り小さい
跨ってちょいと起こすと当然ながら軽い
今どき低排気量者では珍しいトップブリッジ下のセパハンで、前傾姿勢はそこそこキツく、ステップもネイキッドとかと比べると高め。
でも、直前まで乗っていたR1000 K1に比べたらかなり楽。(というかあれのポジションが異常)
この辺は普段ネイキッドみたいな姿勢楽なバイクに乗ってる人とSSに乗ってる人とで意見が分かれそう。
そしてめちゃくちゃ細い。ステップ間の距離が短く、タンクが細い。
排気量が小さいから当たり前だ、って思うかもしれないけど、最近はリッターSSでも細いのが多いので、最近のトレンドといえばトレンドなのかも。
ステップ位置は若干低く感じるものの、不自然さは特に感じず、ツーリングとスポーツどちらも兼ねれる位置。
シートはクッション性がほとんどなく、表面が滑りにくくてスポーティ全振り。もはやレーシングバイク。
クラッチはスリッパークラッチではないものの、排気量的に当然ながらめちゃくちゃ軽い
ハンドルはセパハンながら結構切れるのでUターンも安心そう。

f:id:ohiyanomizu:20220206120342j:plain

こいつ125ccの癖にトップブリッジ肉抜きされてますよ。
操作系はめちゃくちゃシンプルなので、特に迷うことはなし。
最近スズキが推してる、エンジンを始動するときにスタートボタンを一瞬だけ押したらあとは勝手にかけてくれる「スズキイージースタートシステム」がありエンジンつけるときは地味に楽。(素朴な疑問だが一発でかからない時とか回り続けちゃうんだろうか)
シフトペダルは逆シフトにも対応してるっぽい感じ。

f:id:ohiyanomizu:20220206120418j:plain

メーターはデジタルでタコ、スピード、ギヤポジ、時計、燃料は常時表示で、オド、トリップ、燃費が選択式のオーソドックスなもの。
でも、燃費表示がkm/lではなく、100kmあたりの燃料消費量だったので地味に計算がめんどくさかった。これに関してはkm/lに切り替える方法があるらしい。後で知った。
あと、回転数上がると点滅するRPMインジケーターがついてるっぽいが、未設定でつかなかった。これも後で調べたら普通に設定できるっぽい。

まずはバイパスで慣らし

伊勢に行くには国道23号線という交通量が多いバイパスをひたすら南下しなければならない。23号線は最近できた信号少なめの中勢バイパスと市街地を走り抜ける従来のルートがあるけど、慣らしも兼ねて従来のルートで南下することにした。
まぁ、初めてのバイクはまずクラッチ繋いでいくのだけでも大変。
セッティングが遊び多めなのかすぐ繋がりだす感じで戸惑ったが、すぐ慣れた。
ここさえ慣れたらあとはもうイージーめちゃくちゃ乗りやすい
低回転も薄くなく、スムーズに上までエンジンが回る
特に国道で車の流れに乗るのも問題ないし、逆にゆっくり走るのも苦痛に感じない。
追い越し車線入ろうとすると少し頑張らないと行けないが常識的なスピードなら十分ついていける。
エンジンは回しても振動がすごく少ないおかげで、巡航で高回転維持しても疲れることはない。
そのままシフトチェンジせず減速しても、加速は鈍くなるもののノッキングが少ない
あと、エンジン音と排気音がいい。
個人的に苦手なヒュンヒュン音は少なく、トトトトという端切れのいい低音が主張して良き。

そうこう言ってる間に伊勢についたので、伊勢神宮の外宮だけお参りすることにした。

f:id:ohiyanomizu:20220206120648j:plain
集団大型バイクに囲まれてます!

f:id:ohiyanomizu:20220206120556j:plain
コロナ渦でも人がそこそこいたが、密になるほどではなかった。
内宮は時間の都合でまた今度お参りすることにした。

そしてワインディングへ

さて、外宮で遅い初詣も済ませたので、ここからはいよいよ志摩半島のワインディングだ。
志摩半島といえば伊勢志摩スカイラインパールロードを走るのが一般的だが、今回はなるべく混雑を避けて内陸のおそらく空いているであろうワインディングを走ることにした。

県道22号線で市街地を抜けて、途中から県道172号線を使って少し狭めなワインディングへ向かう。

そしてワインディングを走り出して最初の感想は

あぁ、もう頭中脳汁まみれや!(変態糞鈴木)

エンジンパワーが低いおかげで、常に高回転型エンジンのおいしいところを使って全開の迫真のエンジン音を聞けるし、ちょっと倒しただけで頭がスッと入っていくコーナリングがすごく気持ちがいい。
正直自分の技量とマージンのとり方ならほとんど倒さなくても余裕で曲がれる。(レンタルだから多めにマージン取ってるってのもあるけど)
いや、これフルバンクしないと曲がれないスピードって公道でありえるのか、と思ってしまうレベル。
この「これマジ?エンジンパワーに比べてコーナリング性能高すぎるだろ」みたいな感想は前に試乗したNinja250SLに似てる
すべてが手のひらに収まる感じで、不安な要素が一切ない。

f:id:ohiyanomizu:20220205153303j:plain

バイパス走ってるときは文句がなかったブレーキだが、下りでのブレーキングだと流石にカチッと感が少ないと思い始めたものの、絶対的な効きは悪くない
マスターシリンダーとホース変えたら化けそう。

道中見つけた謎スポット

せっかく原2に乗ってることだし、ちょっと狭めな山道で冒険ごっこしようとしたらなんか変なスポット見つけた。

f:id:ohiyanomizu:20220206121229j:plain

f:id:ohiyanomizu:20220206121301j:plain

f:id:ohiyanomizu:20220206121324j:plain

f:id:ohiyanomizu:20220206121349j:plain

f:id:ohiyanomizu:20220206121509j:plain

自己主張激しい数ののぼりに、無駄に広い駐車場、そして大量のお地蔵さん・・・。
いろんな神社仏閣見たけど、このスタイルは初めてだ。
しかもググっても詳細がわからなかった。
まぁ、こういう謎なスポットにフラっと寄れちゃうのも原2の魅力ではある。

そしてクソ道へ・・・

このお地蔵スポットを過ぎてもセンターラインがないもののそこそこ走りやすい山道が続いたが、だんだん雲行きが怪しくなる。
大型車通行禁止の看板を超えてついに・・・

f:id:ohiyanomizu:20220206121606j:plain

なんやこのクソ道!?

路面が苔、落ち葉、砂、枝とクソ道に落ちてそうなもの大集合で、ガードレールがなく、路肩からすぐ横は崖・・・。
温見峠を1とするとこれは1.6くらいひどい。1.6温見(単位)
クソ道が比較的好きなワイですら、ため息出てしまうほどひどかった。
さっきのお地蔵さんが招き入れたのだろうか・・・。
流石にこのレベルのクソ道だと硬い足回りが辛い
R1000の重さがないだけ楽に感じるけど、原2としてはクソ道適正は少ないか・・・。
まぁ、逆に苦労するほうが冒険感があるからいいというべきか・・・。
しかもこの峠、無駄に長い
30分くらい走ってようやく抜けられた。

一応明記しておくが、車体へのダメージはなかった。
返却時に問題がなかったことをお伝えしておく。
レンタルバイクでこんな道走るのは褒められたことではないが、意図して入ったわけではなく迷ってしまったのでどうか許してほしい。許し亭許して。

ていうかもう走らねえよ、こんなクソ道!(ヘタレ)

気を取り直して海沿いのワインディング

クソ道のあとは、快走路のサニーロードと県道719号線を通って海沿いの景色が楽しめる国道260号線を走る。
これがまたいい道で、これまでのクソ道とのコントラストはまるで「け○のフレンズ2期9話」を見た後に「けも○フレンズ1期3話」を見てるときの感覚だ。(直喩)

f:id:ohiyanomizu:20220206121734j:plain

このバイクだと苦手意識があった下りがすごく楽しめる
丁度いい加速をしてくれ、ブレーキも効くから不安要素が少ない
反面上りが難しく、なるべくスピードを落とさずに、シフトダウンをこまめにしてパワーバンドで走らないと大失速につながってしまう。このシビアさが楽しいのだけど。

あと、快走路をある程度のスピードで流すことも問題なかった。
もはや自分が125ccのバイクに乗っていることを忘れるほど、十分な巡航スピードが得られる
ちなみに無意識に走ってると5速を使うことが多かった
ふと気づいたら5速に入っていて燃費を考えて6速に上げることが多かったが、回転数と上り坂での速度維持を考えるとちょうどいいのが5速なのかもしれない。

なんて楽しく走っていたが流石にお腹が減ってきたのでこのへんでお昼を取ることにした。
今回お邪魔したお店はこ↑こ↓

isesima.info

お母さんが一人で営業している感じのお店で、もう雰囲気だけで美味しいよね・・・。

今回はマグロの定食をチョイス。1,800円。
刺し身とづけが同時に楽しめる贅沢なメニュー。

f:id:ohiyanomizu:20220206122122j:plain

今まで食べてきたマグロは何だったんだろう・・・、そう思えるほど美味しかった。
生臭さは一切なく、食感が柔らかくて旨味がすぐに広がる。

さすが伊勢のマグロ・・・恐れ入りました。
また伊勢に来たら寄りたい。

そして帰路へ

本当に楽しいツーリングだったが、もう後は帰るだけになってしまった。
前回トラウマバイクをレンタルしたときは、正直早く返して自分のバイクに乗りたいなぁという気持ちが強かったが、今回は名残惜しかった
ただ、流石に終盤はお尻が痛くなってきた
普段、SSなのにシートが異様にふかふかしてるバイクに乗っているからケツイタ耐性が落ちていたので仕方がない。

途中で干物を買って、国道42号線、23号線(中勢バイパス)を北上して鈴鹿へ戻る。
あとは燃料を入れて返却するだけだが、今回のツーリング正直燃費については自信がなかった。
ストップアンドゴーが多い市街地も走って、いっぱいエンジン回して、アップダウン激しい道を走り回ったし・・・。
しかしとてつもない燃費を叩き出す。

f:id:ohiyanomizu:20220206122159j:plain

なんと49.3km/l

流石にカタログ燃費を超えてしまっているので、ガソリンスタンドのおっちゃんの満タンが少なめだったのかもしれないが(特に燃費いい車種だと誤差は大きくなる)、それにしてもいい燃費だった。

まとめ

市街地をストレスなく走れて、ワインディングを楽しめて、Uターンもしやすく、軽さからちょっとした冒険もこなせて、燃費もすごくいい。
まさに自分が求めているものすべて備えたバイク
タイヤやパーツ代も安そう。

サブバイクとして買うならすごくありなバイクだと思ったが、いかんせんフルカウルというのがR1000と被るし、オフ車も気になっているので今後ゆっくり検討していきたいところ。